Zoomにおけるバーチャル配信の手法

COVID-19の影響でオンライン会議が増える中、自分の顔出しや自室が映るのを避けたいという人は多いかと思います。僕が所属している学校でも授業がオンラインになりましたが、顔出しNGの方はそれなりにいるようです。 僕の所属している学校では授業にZoomを使用しているのですが、現在その周りで問題が起こっているので、その概要と回避策を書いておきます(解決策ではないです)

対象者

  • Windowsユーザーである
  • 既にグリーンバックでアバターの投影が終わっており、それをOBS Studioに取り込むこともできている
  • obs-virtualcamを使用してZoomに参加しようとしたが、何故か映らない

詳しい状況

OBSをZoomで使うなどの手法で検索をすると、Windowsユーザー向けはobs-virtualcamというものがヒットします。ただし、これは2020/04/08現在、Zoomにおいてobs-virtualcamがカメラ認証でブロックされるという現象が起きており、「Zoomをダウングレードすることで解決する」「Zoomのアップデートによるブロック解除を待つ」以外の選択肢があまりない状態です。実際、これによりobs-virtualcamのGithub Issueに結構なコメント数がついてしまっている状態です(というより、僕も今日までかなり見ていました)

気を付けなくてはならないのは、Zoomのダウングレード先として存在する4.6.18176.0301バージョンはそのままobs-virtualcamが使えますが、このバージョンの後にセキュリティアップデートが入っています。
セキュリティアップデート後の4.6.19178.0323バージョンは謎パッチを適用することによりカメラの認証を回避することが出来ますが、セキュリティ面で本当にいいのか僕は断言出来ません。

そんなことよりも面倒なのは、「ダウングレードをすると、Windows起動のタイミングで強制的にアップデートされてしまう」という点です。毎回ダウングレードするのは流石に面倒。

回避策

  1. NDIOBS-NDIをそれぞれインストール。再起動推奨。
  2. NDI Virtual Inputを起動し、OBS Studioの「ツール」→「NDI Output Settings」から「Main Output」のチェックを入れて名前を確認する(デフォルトは「OBS」っぽいです)
  3. 対象サービスのカメラ選択で2で確認した名前を選択(デフォルトだとOBSでOKです)

NDIって何ぞや?という人にはこちらを。 NDI | TriCaster, 3Play, TalkShow, NDI

追伸

実は、この記事を出した4/9の22:00頃にZoomのアップデートがありました。最新版の20033.0407ではOBS VirtualCamが正常に使えることを確認しております。